西洞院六条の一棟貸し宿泊施設「京灯」の
外構えを改修工事いたしました。
今回、玄関前に古板石を据付け、
脇にオリジナルの石照明を製作しました。
古板石はいわゆる踏み越し石といわれ
玄関前を意識させる石です。
今回、用いたのは表面が弧を描くもので
その石肌は踏みならされピカピカになっています。
弧を描く。を私たちは「むくり」とよび、
その曲線美は緊張感を与えます。
玄関前は、ある程度の緊張感が必要かと
私は思います。少し格の高い町家を目指し
この材を選びました。
オリジナルの石照明は
一棟貸し宿泊施設としての
顔が欲しいと依頼があり、
宿としての意識づけと実用性を考え
照明を採用しました。
石材は古い見切り石を使用し、
先人が整形した彫刻になります。
そこに、灯が入る部分を削り出しました。
灯を多彩にするため、鉄製とステンドガラスで
建具をつくり、懐かしい雰囲気でありながらも
現代的な感覚を呼び起こす形状を目指しています。
照明上部には
「宿泊客をお花で迎えたい」という
オーナーの為に花が活けられる孔を削りだしました。
今後、暖簾とスポットライトが新設され
一気に雰囲気が変わることでしょう。
完成を待ち、夜景等を再度、
御紹介出来ましたらと思います。
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